藤原直哉の歴史が語る経営の極意 第2回「逆境を生き抜く知恵」【株式会社あえるば 藤原直哉】


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経営者が持つべき哲学とは

現代の経営に欠けているのは、実体験に基づいた哲学と、心に響く言葉です。藤原直哉氏は、松下幸之助や本田宗一郎など、戦後の日本を築いた経営者たちの講演を振り返り、彼らの言葉には深い経験と信念が宿っていたと語ります。
彼らは、自らの試行錯誤を通じて得た知見を率直に語り、聞き手の心に訴えかける力を持っていました。

一方、現代の経営者や政治家の話し方は、戦時中の軍人や教師の演説に似ていると指摘します。特徴的なのは、早口で、意味の分かりにくい専門用語や抽象的な言葉を多用する点です。TPP、FTA、市場原理など、調べれば意味は分かるものの、日常的には馴染みのない言葉が並び、聞き手の心に届きません。これは、戦時中の空理空論を繰り返す教育と似ており、実体験に基づかない、表面的な言葉に終始していることが問題です。

藤原氏は、現代の経営者が自らの経験を語らず、流行の概念や他人の言葉を借りて話す傾向があるとし、それが経営の本質を見失わせていると警鐘を鳴らします。経営に必要なのは、実践から得た知恵と、それを自分の言葉で語る力です。本講座では、過去の偉大な経営者の言葉を通じて、現代の経営に必要な「哲学」と「本物の言葉」を学び直すことの重要性を伝えています。

講座詳細

担当講師

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藤原 直哉(ふじわら なおや)
@naoyafujiwara

経済アナリスト 株式会社あえるば 取締役会長

特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラム 理事長

独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っているほか、小田原市および長野県南信濃遠山郷に拠点を構え、ロハス体験学校の主催、コンサルティング、社内教育、講演、執筆活動を行っている。

また、藤原直哉が執筆する「ワールドレポート」を毎週発行。その他、社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。さらにNHKラジオ第一放送の「ビジネス展望」、山口放送ラジオの「情報ダブルクリック」にレギュラー出演、NHK文化センター青山教室では「世界の中の日本経済」というタイトルで時局分析を行っている。

このほか以下の職責を兼務している。
・渋谷ソーホーバレーコモンズ(SVC)推進協議会会長
・有限責任事業組合藤原KAIZEN研究会顧問
・ワシントン大学経営大学院名誉卒業生
・ワシントン大学経営大学院キー・パートナー

株式会社あえるば